2019朝食会を開催しました!

9月12日(木)、東京ビッグサイトにてIWCA朝食会を開催しました!


カフェ経営者や販売員、ロースター、バイヤー、製造工程管理者、コーヒー生産地での

青年海外協力隊経験者など男女合わせて17名の方にご参加いただきました。


ブラジルのIWCAメンバーであるLaisさん、SCA(Specialty Coffee Association)アメリカの会長であるHeather Perryさんを中心に、コーヒー業界における女性参画の現状や役割についてお話をがありました。また、今後のIWCA日本支部のビジョンについての共有もありました。内容が盛沢山ですが、ぜひご覧ください!


IWCAブラジルのミナス・ジェライス州アルタ・モジアナサブ支部のEl Doradoというコーヒー農園で働くLaisさん。弁護士からコーヒー農園へキャリアチェンジされたそうです。

Laisさんの所属するIWCA支部には300名の女性が参加しています。IWCAに加盟したことで女性達が新しい知識や技術を吸収し、コーヒーの品質が向上し、安定的なものになってきたといいます。

そして、品質の向上により相場より高い価格で取引ができるようになったり、地域の活性化にもつながっており、「そうした変化に立ち会うことができ大変うれしく思う」と述べられました。

最初は女性のIWCA参加に良い顔をしなかった男性達も、次第に女性の役割を認めるようになったそうです。繊細に扱わなければいけないマイクロロットのプロセスなど、品質に関わる場所に女性達を登用しよういう動きがでています。

一方ブラジル全体でみると、女性が生産における重要な役割を担っていても、男性が意志決定権を持っており、女性が陰に隠れてしまう伝統的なスタイルがまだ根づいているといいます。

Laisさんは、「女性の社会参画や活躍をより見える形にしていきたい」と語ってくれました。


また、2003年、2007年USバリスタチャンピオンでアメリカのSCA(Specialty Coffee Association)の会長であるHeather Perryさんもご参加くださいました。

消費国アメリカでのIWCAの支部設立は難航しているようです。一方で女性ロースターの数は増えており、コミュニティグループなどが結成されています。

本場アメリカでは、Perryさんご本人のご活躍もあるように、コーヒー業界における女性の活躍はもちろんのこと、多様な人々の参画、活躍を推進されていますね。

そうした中、消費国である日本のIWCAの今後のビジョンや使命についての共有と、活動報告・今後の計画について長瀬理事、糸井理事よりお話がありました。

【IWCAとしてのビジョン】

・コーヒーショップ販売者、抽出提供者、豆を実際に焙煎するロースター、コーヒーの買い付けバイヤー、生産地の支援を経験してきた方など、多様な形でコーヒーに関わる女性たちの各支部同士の交流サポートする

・IWCAメンバーがリソースへアクセスできるようにする 例)消費国日本のコーヒー市場を生産国へ紹介 

【IWCA日本としてのビジョン】

・情報発信やカッピングセミナー・映画上映会・焙煎勉強会などを通して、コネクションづくりの支援やコーヒー業界の女性の地位向上や生きがい、働きがいの向上を目指す

・各種勉強会を通じて多様な人材に参画を促し業界の活性化につなげる


【前年度活動の振り返り】

・1月、4月に東京でカッピング勉強会を開催

→基礎から理解してもらえるような勉強会が必要。地方開催のご要望もある。

→「なぜ女性だけのカッピングに限定してしまうのか」という意見もあるが、カッピングをやったことがない方からすると、「参加者が経験豊かな人だと私もやっていいのか?」と遠慮してしまいがち。間口を広げていくことで、女性の参画を促すことにもつながるのではないか。

・中国の海南島で行われたIWCAの集まり参加

→フィリピン、ベトナム、インドネシアなどの東南アジアの国々が多く参加されていた

→まだ支部の無い国でIWCAを結成するなど、働きかけることも今後あり得るのではないか


【今後の活動計画や課題】

・競技会形式のロースター勉強会の開催

・ロールモデルの確立(コーヒーウーマンの仕事紹介など)

・IWCA海外会議への参加


「日本では外食産業やリテール販売(カウンターコーヒー、製品販売)など消費市場も多様で、緑茶の消費量を超えている国民に愛される飲み物。そこで働く方々をサポートをすることは重要。市場拡大に任せるだけではそのうち飽和、縮小してしまうので。変化をもたらす新しいプレーヤーを業界の中に入れていくことでマインドチェンジができるのではないか。」

(長瀬理事)

「Laisさんが話されたブラジル支部の変化についての補足だが、同じ場所・状況下で行ったことで品質が高まっているのであって、それ以上の技術や知識を持った男性もいるし、女性が作ったものが全ていいという意味ではない。まず男女がそれぞれの役割を担いながら、同等に仕事をできるようにし、それぞれ差のない収入を得ることが第一なのではないか。(日本には)女性の労働を安い低賃金だと考える節があり、コーヒー業界での女性活躍というのもそこが変わっていくことが大切。」

(糸井代表理事)

IWCA JAPAN

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